乱歩と鳥羽―400日の軌跡ー
その4 大正6年の鉄道事情② (鉄道省時代の時刻表) 京都鉄道博物館の所蔵資料は、コピー厳禁だった。もちろん写真撮影も不可。だから、上記の資料は博物館で私が閲覧した物ではない。念のために断っておく。 大正3年第一次世界大戦がはじまり、イギリスはじめ欧州先進諸国の重工業を中心...
乱歩と鳥羽―400日の軌跡ー
その4 大正6年の鉄道事情① (京都梅小路・鉄道博物館) 平井憲太郎さんは鉄道研究家としても高名な方だからすでに訪問されていると思うが、今年4月にグランド・オープンし、夏休みを迎えて、家族つれで大賑わいの京都鉄道博物館に行ってきた。魅力的な展示物を横目に、三階の「図書資料...
乱歩と鳥羽―400日の軌跡ー
その3 渥美清の恋唄 (寅さんの”アリア”が聞こえてきます) 乱歩読む 窓のガラスに 蝸牛 -風天ー 風天は渥美清の俳号である。渥美清は丁度20年前1996年8月4日に亡くなった。 渥美清は松竹映画「八つ墓村」で金田一耕助を演じたことがあったが、石坂浩二よ...
乱歩と鳥羽―400日の軌跡ー
その2「乱歩忌」 鳥羽での乱歩の跡を追う、と言って始めた当欄だが、早速横道にそれる。今日7月28日はが乱歩・平井太郎の命日だからだ。 先月、乱歩の母校名古屋瑞陵高校を訪問し、同窓会事務局の森先生に丁寧なご説明をいただきながら、貴重な資料を見せていただいた。...
乱歩と鳥羽 ―400日の軌跡―
その一、「♬ぼっ、ぼっ僕らは少年探偵団・・・・の巻」 江戸川乱歩の話をすると誰でも皆少年の日の乱歩になる、といったのは橋本治だが、私が思い出すのも、町のガキ大将に、近所の家の前で「ここがあの少年探偵団の江戸川乱歩の下宿」と指し示された日のことだ...