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​「恋する鳥羽の会」の願い

 鳥羽は何気ないところに心ときめかせるものを秘めた町です。
ゆっくり時間をかけてめぐれば、この町の魅力をご理解いただけます。
 そして、この町にある四つの離島の、更に奥まった露地を一本でも入れば、もっと深い情緒豊かな新しいときめきが、きっと待っているはずです。
中でも鳥羽の港からわずか10分の船旅で行ける坂手島は、倭姫様ゆかりの「あやめ池」、鳥羽藩の花守役人がいたお花畑や、江戸川乱歩がその妻隆さんを白百合に例えてよせた恋文の、伝承のある島です。
 鳥羽は、坂手島は、あなたが訪れてくれるのをお待ちしています。

​江戸川乱歩と村山隆が交わした恋文

 大正六年、鳥羽造船所に職を得た江戸川乱歩(本名・平井太郎)は地域の小学校を巡回する「おとぎ倶楽部」を同僚と結成、その活動を通じて坂手尋常高等小学校の教師だった村山隆(りゅう)と​出逢い、二人は大正八年に結婚します。
 乱歩がお隆さんにてあてた手紙の中に、次の様な歌があったと伝わっています。
「志摩はよし
 鳥羽はなおよし
 白百合の
 真珠のごとき 君のすむ島」
 この乱歩がお隆さんに送ったとされる恋文にちなみ、私たちは人の心に届く、温かく美しい「短い、みじかい恋文」を募集します。
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